総務省は、「IP時代における電気通信番号の在り方に関する研究会」第二次報告書案に対する意見募集を開始した。
第二次報告書案では、固定通信と移動通信を融合するFixed Mobile Convergence(FMC)などの新サービスで利用する電話番号に関する検討が行なわれた。FMCには新たに「060」番号をFMCに割り当てるほか、携帯電話・PHSやIP電話で利用している050、070、080、090番号についても、既存利用者に大きな影響を生じない一定の範囲であれば新規サービスで利用できることが適当としている。
また、NTTが窓口番号として利用している「116」をはじめとする1XY番号に関しては、公正競争上の観点から新規サービスの広告には1XY番号ではなく着信課金番号を利用するべきと指摘。一方で行政への問い合わせ番号には公共性が認められひっ迫の影響も小さいことから1XY番号を設けることが適当とした上で、詳細については検討を進める必要があるとした。
既存電話網からインターネット電話への転送サービスは、いったん既存網で着信した上でインターネット電話へ転送すべきと説明。また、発信者保護の観点からも、インターネット電話への転送に関しては発信者に対してガイダンスなどで告知すべきとした。
総務省ではこの報告書に関する意見を5月25日まで受け付ける。提出された意見を踏まえ6月には研究会会合を開催、第二次報告書を取りまとめる予定だ。
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■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/060427_1.html
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( 甲斐祐樹 )
2006/04/27 18:25
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