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企業のビジュアルコミュニケーション利用率は約3割、gooリサーチ


 NTTレゾナントと三菱総合研究所が共同で提供する「gooリサーチ」は27日、企業のブロードバンド利用状況に関する調査結果を公表した。テレビ会議システムなどの「ビジュアルコミュニケーションシステム」の導入率は約3割に上り、過半数が今後の利用意向を示していることがわかった。

 調査は2006年2月9日から2月23日にかけて、「gooリサーチ」の登録モニターおよび「goo」利用者から抽出した就業層を合わせた26,110人を対象に実施した。勤務先の従業員規模は、10人未満が22.0%、100人未満が24.0%、500人未満が18.5%、1,000人未満が8.4%、5,000人未満が4.0%、5,000人以上が13.6%。


ビジュアルコミュニケーションの利点は「時間の有効利用」と「コスト削減」

 それによると、テレビ会議専用端末やPCを利用したテレビ会議システム、ビデオ会話機能を備えるインスタントメッセンジャー、携帯電話を利用したテレビ電話・テレビ会議を総称した「ビジュアルコミュニケーションシステム」を勤務先事業所で保有している割合は、26.7%を占めた。従業員規模が大きくなるほど保有率は上がり、100人未満の14.3%に比べて、1,000人以上では46.6%と高かった。導入事業所に勤務する回答者の58.4%は、過去3カ月以内に同システムを利用していた。

 最も利用されているビジュアルコミュニケーションシステムとしては、「テレビ会議専用端末」で62.3%を占める。以下は、「携帯電話によるテレビ電話・テレビ会議」(19.6%)や「インスタントメッセンジャーによる動画会議」(19.3%)など、身近な通信手段の利用が続いた。

 用途については、「現場レベルでの打ち合わせ」が42.7%で最も多く、「勉強会・セミナー・研修」(11.8%)、「幹部会議」(9.9%)、「プレゼンテーション」(5.8%)、「顧客との会話」(5.2%)と続く。gooリサーチでは、現場レベルでの打ち合わせや幹部会議などの社内用途だけでなく、顧客とのコミュニケーションにも利用され始めているとしている。メリットとしては、「時間の有効利用」(69.3%)や「コスト削減」(51.0%)を挙げる人が多かったが、「情報やノウハウの共有」という回答も36.0%に上った。


過半数がビジュアルコミュニケーションの利用意向を示す

 また、ビジュアルコミュニケーションシステムの今後の利用意向は56.0%と過半数を占める。得に従業員規模が大きい企業ほど高い傾向があり、1,000人以上では67.8%が利用意向を示した。

 一方、44.0%が利用したくないと答えたが、その理由としては「遠隔地の人と会議する必要がないから」が55.5%で最も多く、「直接対面でないと、気持ちを伝えにくいから」が19.1%で続いた。「ネットワークの費用が高い」(14.0%)や「機器やソフトウェアの初期費用が高い」(11.7%)という回答が従業員の少ない企業で多く見られたが、gooリサーチでは、「提供事業者側の品質やコスト面での改善が進むことから、ビジュアルコミュニケーションのさらなる拡大が期待できる」と予測している。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://research.goo.ne.jp/Result/000277/


( 増田 覚 )
2006/04/28 15:12

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