米Mozilla Corporationは現地時間2日、Webブラウザ「Firefox 1.5.0.3」を公開した。危険度の高い脆弱性の修正が行なわれており、Mozillaでは早急にバージョンアップを行なうよう呼びかけている。Windows XP/2000/Me/98/NT 4.0、Windows Server 2003、Mac OS X 10.2以降、Linuxなどに対応。日本語版も公開されており、Mozilla Japanのサイトなどから無料でダウンロードできる。
Firefox 1.5.0.3では、悪意のあるページによりFirefoxをクラッシュさせることが可能な脆弱性を修正している。この脆弱性は、designModeの有効時に、削除されたコントローラコンテキストを使用しようとする際に発生するもの。この脆弱性により、通常の場合はブラウザのクラッシュが引き起こされるが、理論上は悪質なコードの実行にも悪用される危険性があるとしている。
Mozillaではこの脆弱性に関する情報を「MFSA 2006-30」として公開しており、脆弱性の危険度を4段階で最も高い“Critical”と判定している。また、デンマークのSecuniaでもこの脆弱性に関する情報を公開しており、危険度を5段階中で2番目に高い“Highly critical”と判定している。
この脆弱性を実証するコードは既にネット上に公開されており、Mozillaではユーザーに対してバージョンアップを行なうよう呼びかけている。
関連情報
■URL
Firefoxのダウンロードページ(Mozilla Japan)
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/
Firefox 1.5.0.3 リリースノート
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/releases/1.5.0.3.html
セキュリティアドバイザリ(MFSA 2006-30)
http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2006/mfsa2006-30.html
Secuniaによる脆弱性情報(英文)
http://secunia.com/advisories/19802/
( 三柳英樹 )
2006/05/04 00:43
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