米McAfeeは4日、Mac OS Xを狙ったマルウェア攻撃が増加傾向にあることを示す調査結果を発表した。同社のリサーチ機関であるMcAfee Avert Labsが報告書をとりまとめた。
報告書によると、Mac OSに見つかった脆弱性の件数は、2003年には45件だったが2005年には143件に達し、3年で200%以上増加した。一方でMicrosoft製品では、92件から159件へと73%の増加だったという。なお、これらの件数はいずれもNational Vulnerability Database(NVD)に基づいている。
また、2006年3月にリリースされたMac OS X用のパッチで20件の脆弱性が修正されたことが示すように、Mac OSは現在、マルウェアのターゲットとして他のOSと同じくらい脆弱であると指摘。さらに、iTunesやiPodなど他のApple Computer製品についてもセキュリティ研究者やハッカーのターゲットになるとしている。
米McAfeeは4日、Intelプロセッサ搭載のMacintoshに対応したウイルス対策ソフト「McAfee VirusScan for Mactel 8.0」も発表した。PowerPC用アプリケーションをIntel Mac用に変換して実行する「Rosetta」上で動作し、MacintoshおよびWindowsベースのウイルスなどからコンピュータを保護するという。
McAfee VirusScan for Mactel 8.0は同日より、米McAfeeを通じて英語版が提供されている。日本法人のマカフィーによれば、日本語版も2006年第3四半期に提供予定だとしている。
関連情報
■URL
調査結果についてのニュースリリース(英文)
http://www.mcafee.com/us/about/press/corporate/2006/20060505_12524_u.html
McAfee Avert Labsの報告書(英文、PDF)
http://download.nai.com/products/mcafee-avert/WhitePapers/NewAppleofMalwaresEye.pdf
McAfee VirusScan for Mactel 8.0についてのニュースリリース(英文)
http://www.mcafee.com/us/about/press/corporate/2006/20060505_011515_u.html
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( 永沢 茂 )
2006/05/08 19:20
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