ソフォスは8日、4月に同社が検知したウイルスをまとめた「月間トップ10ウイルス」を発表した。最も多く検知されたのはワーム型ウイルス「Netsky-P」だったが、ソフォスに報告されたセキュリティ脅威の86%がトロイの木馬に関するものだったという。
Netsky-Pは、ソフォスが25カ月前に検知したもので、全体のウイルスのうち18.5%を占めた。2位は22カ月前に発生した「Zafi-B」で16.9%、3位は「Nyxem-D」の8.5%で、いずれもワームだった。同社は、「サイバー犯罪がターゲットを絞った攻撃に移行する中、マスメール型ワームの作成は減少しているが、長期間にわたってランクインしている」と指摘。これは、多くのユーザーが依然として最新のウイルス対策をせず、古い脅威を阻止できないでいることを意味するという。
その一方でソフォスは、「4月はワームがチャート上位を占めたが、ITセキュリティにとって最も深刻な脅威はトロイの木馬である」と説明。ハッカーは、特定のターゲットを捉えるためにトロイの木馬のチューンナップを続けており、検知が困難になっているという。なお、4月に報告された脅威のうち28%は、許可されていない第三者からのリモートアクセスを許可するものであり、金銭や情報の窃取を狙ったものであるとしている。
そのほか、4月に検知した新規ウイルスは1,054件。ウイルスメールの割合は、4月に流通したメールのうち0.7%(141件に1通)だった。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.sophos.co.jp/pressoffice/news/articles/2006/05/toptenapr06.html
( 増田 覚 )
2006/05/09 12:50
- ページの先頭へ-
|