スパイウェアに感染するコンシューマPCは全体の87%――。米Webroot Softwareが10日にまとめたスパイウェア被害に関する調査「State of Spyware」2006年第1四半期版で明らかになった。
それによると、2006年第1四半期にスパイウェアに感染したコンシューマPCは全体の87%に達し、2005年第4四半期の72%から15%増えたという。感染PC 1台あたりの平均スパイウェア数は29.5個となり、前四半期の24.9個から18%増加している。トロイの木馬への感染率も前四半期の24%から29%に上昇。最も感染数の多かったトロイの木馬「Trojan-Downloader-Zlob」の感染総数は、この四半期中に倍増した。アドウェアについても、感染率は2005年第4四半期の45%から59%に増加する傾向が見られた。
この結果について、Webroot Softwareのデビッド・モールCEOは次のように語る。「セキュリティの脅威としてのスパイウェアは、もはや単なる一時的な存在ではなくなった。スパイウェアは金銭的な動機に裏付けられた深刻な脅威であり、拡大は止まらない。そのため、実績のあるアンチスパイウェアソリューションによる自衛策が不可欠」。
また、企業におけるPC 1台あたりの平均スパイウェア数は21.5個で、これまでと変わらないという。トロイの木馬の数にも増減がないことから、従来型のデスクトップ向けウィルス対策ソフトまたはゲートウェイ型スパイウェアソリューションを利用している企業が多いのではと分析している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.webroot.com/resources/archive/pr/0605-sos06q1.html
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( 増田 覚 )
2006/05/10 12:41
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