マカフィーは10日、2006年4月に日本国内で流行したウイルスや不審なプログラムのランキングを公表した。
ウイルスのランキングでは、「JS/Wonka」が検知企業数(524社)、検知マシン数(617台)とも1位となった。JS/Wonkaは、ハッキングされたサイトや悪意のあるサイトに仕掛けられたJavaScriptにより侵入を試みようとするトロイの木馬。このほかのウイルスでは、従来に引き続きトロイの木馬とウイルス「Netsky」の亜種が多く検知されている。
マカフィー技術統括本部長の加藤義宏氏は、「Antinnyはトップ10には登場していないが、最近Winny以外のP2Pソフトを利用するAntinnyの亜種が発見されている。P2Pソフトの利用者は、自身のPC上の機密データの保護を強化するとともに、セキュリティ対策の更新、脆弱点に対する迅速な対応を行なってください。もちろん不審なデータをダウンロードしたり、実行したりすることは絶対に避けてください」と警告している。
不審なプログラムのランキングでは、検知企業数では「Adware-GAIN」が1,176社で1位、検知マシン数では「MySearch」が4,565台で1位となった。また、「Winfixer」が検知企業数・マシン数でいずれも2位となっている。マカフィーでは、Winfixerは合法ではあるものの、誤った警告を使いユーザーを不必要な購買活動に導くといった挙動を示すため、悪質なソフトと判定してユーザーに注意を呼びかけている。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/japan/
( 三柳英樹 )
2006/05/11 12:20
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