米FaceTime Communicationsは22日、Yahoo! Messengerを介して感染を広げようとするワーム「yhoo32.explr」を警告した。米Symantecでは、このワームを「W32.Browaf」として危険度“2”で警告している。
yhoo32.explrに感染すると、Yahoo! Messengerの友人リストに登録されているユーザーに対してURLを含むメッセージが送信される。このURLがyhoo32.explrをダウンロードさせようとするもので、これにより感染を広げようとする。
また、yhoo32.explrが実行されると、“Safety Browser”という名称のWebブラウザが無断でインストールされる。このブラウザはInternet Explorer(IE)を偽装したもので、IEのホームページを悪意のあるサイトに書き換えるなどの挙動を示すほか、アイコンにIEと同じものを利用しておりユーザーが間違えて起動しやすくなっている。
このSafety Browserにはアンインストーラーが用意されておらず、ブラウザの起動時には音楽が鳴り続けるという。FaceTime CommunicationsのTyler Wells氏は、「このワームはユーザーの認識なしにWebブラウザの乗っ取りを試みる例として初めてのものだ」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.facetime.com/pr/pr060522.aspx
シマンテックによるウイルス情報(英文)
http://securityresponse.symantec.com/avcenter/venc/data/w32.browaf.html
( 三柳英樹 )
2006/05/23 16:15
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