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米司法省、「419事件」の手口で荒稼ぎした詐欺師565人を逮捕


 米司法省は23日、大規模な詐欺計画を取り締まる多国籍組織「Operation Global Con」によって、欧米など5カ国で565人以上の詐欺師が逮捕されたと発表した。

 米司法省によれば、逮捕された詐欺師らは、電話による勧誘販売やインターネット、大量メール送信などを利用し、通称「419事件」と呼ばれる詐欺犯罪で多額の収益を上げていたという。419事件とは、2004年にナイジェリアなどのアフリカ諸国で起きた国際的詐欺事件の通称。ナイジェリア刑法419条に抵触する犯罪であることから、419事件と呼ばれている。

 詐欺師らは、宝くじの当選を装ったり、存在しない出資金を提供するなどと偽り、送金処理に必要な手数料と称して金を振り込ませるなどの手法を用いていた。主に米国の老人や身体障害者などが狙われており、419事件の被害者は2,800万人を超えるという。被害額は、合計10億ドル以上に達している。

 Operation Global Conは、米国当局がカナダやコスタリカなど他国の警察機関と協力して2005年1月に発足。これまで、米国で139人、カナダ、コスタリカ、オランダ、スペインの4カ国で426人を逮捕したという。


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URL
  ニュースリリース(英語)
  http://www.usdoj.gov/opa/pr/2006/May/06_crm_321.html


( 増田 覚 )
2006/05/25 20:01

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