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ソースネクスト、「ウイルスセキュリティ」の年間更新料を0円に |
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ソースネクストは29日、同社のセキュリティ対策ソフト「ウイルスセキュリティ」を従来の年間課金モデルから、年間更新料を0円とする戦略を発表した。「ウイルスセキュリティZERO」として、7月6日に店頭発売を開始する。価格は3,970円で、2ライセンス版（5,970円）と3ライセンス版（7,980円）も用意する。Windows XP/2000/Me/98のほか、Windows Vistaの対応も保証する。
● PCやOSを買い換えても利用可能 「ウイルスセキュリティ」は、ウイルスやスパイウェア、迷惑メールの対策機能、ファイアウォール機能などを備える統合セキュリティ対策ソフト。この「ウイルスセキュリティ」の年間更新料を無料にするのが、今回発表された「ウイルスセキュリティZERO」だ。「ウイルスセキュリティZERO」のサポート期間は、Windows Vistaの公式サポート終了時までとなっており、「10年間は使える」（ソースネクスト）。PCやOSを買い換えても、ソフトをアンインストールすれば引き続き利用可能という。また、これまでに存在しない新たなセキュリティ脅威が発生した場合は、これに対応するプログラムを無償でダウンロード提供する。 「ウイルスセキュリティ」シリーズは現在、ウイルス定義ファイルを1年間更新可能な「ウイルスセキュリティ2006」を1,980円で発売しており、年間更新料も1,980円で提供している。また、利用期間を3カ月間に限定した「ウイルスセキュリティ500」を500円で発売している。 こうした低価格戦略を推し進めた結果、セキュリティ対策ソフトのシェア（BCN2005年年次データより）では、シマンテック（46％）、トレンドマイクロ（26％）に続く、16％のシェアを獲得したという。「ウイルスセキュリティZERO」では、初年度200万本の売り上げを見込み、シェア35％で業界1位を目指す。
● セキュリティ対策ソフト更新時に不満を感じるユーザーは6割
ソースネクストの松田憲幸代表取締役社長は、セキュリティ対策ソフトの従来の問題点として、「価格が高い」「更新が面倒」という2点を強調する。価格の問題は、同社の低価格戦略により解消できているとしたが、更新の問題については「更新料が高い」「更新手続きが面倒」などの課題が残っていると指摘。これらの問題を解決するものが「ウイルスセキュリティZERO」と訴えた。
● シェア25％獲得、10年間で1兆円の経済効果が生まれる 「セキュリティ対策ソフトを好きで使う人はいない。セキュリティ対策ソフトは、現状では全世界で年間課金モデルが常識。ユーザーは1人につき毎年約4,000円支払っているが、年間更新料が不要な『ウイルスセキュリティZERO』を使えば、10年間で約40,000円のコスト削減となる」IDC Japanの調査によれば、今後10年間で国内では約1億台のPCが稼働するという。仮に全てのPCにウイルスセキュリティZEROがインストールされると、40,000円×1億台で4兆円が浮く計算だ。松田社長は、「我々のシェアが25％と仮定しても、1兆円が浮くことになり、この金額がPC本体や周辺機器、ソフトウェアなどの購入につながれば、PC市場の活性化につながる」と期待を示した。 関連情報 ■URL ニュースリリース http://sec.sourcenext.info/products/vs/zero.html?i=top ■関連記事 ・ ソースネクスト、500円で3カ月利用できるセキュリティ対策ソフト（2005/12/01） ・ ソースネクスト、低価格ソフトの次なる戦略は？ 松田社長に聞く（2005/12/19）
（ 増田 覚 ）
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