日本の家庭からのGoogleの利用者数は1年間で31%増加、ページビューは44%増加したことがわかった。ネットレイティングスが30日に発表した、4月の月間インターネット利用動向調査で明らかになった。
ネットレイティングスによれば、Google全体の2006年4月の利用者数は1,420万3,000人となり、2005年4月の1,085万9,000人から31%増加した。これは、Yahoo!(14%増)や楽天(9%増)などの伸び率を大きく上回っており、1人あたりのページビュー数も伸びているために全体のページビュー数も前年から44%の増加となっている。
Googleのサブドメイン別の利用者数は、従来からのサービスではキーワード検索が1,289万人、イメージ検索が195万3,000人、Googleニュースが98万9,000人など。イメージ検索の利用者が前年から38%増と大きく増えているのに対して、Googleニュースは2004年10月のサービス開始時から利用者は100万人前後で横ばい状態が続いているという。
新サービスでは、2005年7月に日本語版が公開されたGoogleマップ(ローカル)の利用者数が156万4,000人となり、開始から1年経たないうちに主力サービスに成長したと指摘。また、Googleビデオは日本語版がまだ公開されていないものの、既に日本からの米国サイトの利用者数が55万1,000人に達しており、動画共有サービスの「YouTube」と同様に高い注目を集めているとしている。
ネットレイティングスの萩原雅之代表取締役社長兼チーフアナリストは、「Googleは昨年から今年にかけて新しいサービスを立て続けに発表し、ネット業界で注目を集めている。しかし、一般のネットユーザーの利用実態を見ると、まだまだ一般的な検索のみというケースが多く見られる。非検索系サービス利用者も着実に増加しており、Googleイコール検索というネットユーザーの認識も、今後変わっていく可能性は高そうだ」と分析している。
また、Googleの各種サービスのAPI提供については、「視聴率データによる推計は困難だが、他のポータルサイトへの検索エンジン提供やGoogleマップのAPI利用サイトなどにより、Googleドメイン以外での『間接的利用者』も増えていると考えられる」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://csp.netratings.co.jp/nnr/PDF/Newsrelease05302006_J.pdf
ネットレイティングス
http://www.netratings.co.jp/
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( 三柳英樹 )
2006/05/30 13:40
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