Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

米Google、ホスティング事業者向け「AdSense API」ベータ版を公開


 米Googleは5月31日、ホスティング事業者向けサービスとして「AdSense API」ベータ版を無料公開した。

 通常、ブログホスティングサービスやWebホスティングサービスなどでは、利用者が自らGoogle AdSenseアカウントを取得してHTMLコードを貼付し、Google AdSenseアカウントにログインしてさまざま設定を行なわなければならない。しかしAdSense APIを使用すれば、ホスティングサービス自体の設定ページの中にAdSenseに関連するアカウントの申請、管理、設定変更、レポートなどを設置できる。ホスティング事業者が自社サービスの一環としてGoogle AdSense広告を提供できることになる。これは自社サービスへのロイヤルティを向上させる有力な方法となるだろう。

 また、AdSense APIはこうしてホスティング事業者に新たな収益源を与え、場合によっては有料だったサービスを無料で提供できる可能性もあるとGoogleは指摘する。規定によると、AdSense APIを通してAdSenseアカウントを取得したユーザーが180日以内に100ドルを稼ぐと、ホスティング事業者に対して一度限り100ドルが支払われる。その上でユーザーが得る広告収入の15%がホスティング事業者に支払われる。

 AdSense APIはSOAPとWSDLを使用しているため、Java、.NET、Perl、PHP、Python、XMLなどさまざまな言語を使用してプログラミングを行なうことができる。

 AdSense APIは現時点で英語版ベータサービスとしてのみ提供され、ドキュメントも英語でしか提供されていないが、APIが使うサービスはAdSenseの各言語や通貨に対応しているという。なお、このサービスはベータ版であるため利用希望者は1日のページビューが10万以上必要で、その上でこのサービス利用希望を申請する必要がある。


関連情報

URL
  Google AdSense API(英文)
  http://code.google.com/apis/adsense/index.html
  Google AdSense公式ブログの該当記事(英文)
  http://adsense.blogspot.com/2006/05/introducing-adsense-api-beta.html


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/06/01 12:28

- ページの先頭へ-

INTERNET Watch ホームページ
Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.