ゲームポットは2日、同社が提供するオンラインゲーム「君主」「スカッとゴルフ パンヤ」などのサーバーから30台のHDDが無くなっていた件について、中間報告と再発防止策を発表した。
この事件は、ゲームポットがサーバーの管理を委託しているアエリアのデータセンター内から、バックアップ用の30台のHDDが無くなっていたことが判明したもの。両社が5月29日に公表していた。このうち5台にオンラインゲームなどの会員の個人情報が、最大で64,207人分記録されていた可能性がある。
ゲームポットでは、データセンターに管理体制の確認を行なうとともに、監視カメラや入退出記録、入出資格の権限などを調査した。また、ゲームポットのシステム担当者や管理職、サーバー管理委託先の運用チーム全員と管理職への聞き取り調査を中心に原因究明を実施したが、HDDの紛失原因について特定するには至っておらず、HDDも発見されていないとしている。
再発防止策としては、第三者の有識者を交えた「個人情報管理委員会」の設置、第三者による定期的なシステム監視などを挙げているほか、サーバー管理委託先の変更も検討するとしている。
なお、1日までの調査により、NHN Japanの「Hangame」、MOVIDA ENTERTAINMENTの「BB Games」、ゴルフダイジェスト・オンラインの各サービスを経由して「スカッとゴルフ パンヤ」に登録した会員の個人情報については、無くなったHDDに含まれていなかったことがわかっているという。
ゲームポットでは、今回の一連の事態と、緊急メンテナンスに伴い一時的にサービスを停止にしたことに対するお詫びとして、上記ゲーム内アイテムのプレゼントやゲーム内イベントを実施する。また、HDD紛失に伴い、一部個人情報が紛失した可能性のある会員に対しては、各サービスにおいて別途対応を検討しており、決まり次第案内するとしている。
関連情報
■URL
一部個人情報の紛失に関するご報告とお詫びについて(PDF)
http://www.gamepot.co.jp/pdf/ir_release/060602_privacy%202.pdf
ハードディスク紛失に関して、対応状況のお知らせ
http://www.gamepot.co.jp/gic/support/privacy.html
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( 永沢 茂 )
2006/06/02 13:38
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