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Microsoftの絶妙な新機能は、次期Outlookの「Active Search」


 米Microsoftが開発しているOutlookの次期バージョンである「Windows Live Mail Desktop Beta」で、「Active Search」という新機能がテストされていることが2日、明らかになった。テストは米国内のごく少数のベータテスターのみを対象に行なわれているという。

 Active Searchとは、メール表示画面のすぐ下にある検索フォームのことだ。例えば友人から旅行計画に関するメールが来た場合、通常は旅行の日程や行き先など、メールに書いてある情報を選択・コピーして別ウィンドウのサーチエンジンで調べることが多い。しかしActive Searchがあれば、コンピュータがメールの中のキーワードを自動的に判別し、Active Searchの検索フォームの中にキーワードを入力しておいてくれる。そこでクリックするだけで必要な情報が画面に表示されるという仕組みだ。

 この作業はコンピュータが自動的に行ない、Microsoftのプライバシー規定に則って行なわれるため、どこか外部にメールの情報が送信されることはないと同社は保証している。それでも気になる場合にはActive Searchを無効にすることもできる。一方、Active Searchを利用したい場合には、メールだけでなくRSS配信記事などでもこの機能を利用できる。

 Active Searchのベータテスト中に行なわれる検索では、有料リスティング広告はKanoodleから提供されるが、Active Searchに代わって自ら検索語句を入力した場合にはMicrosoft adCenterから広告が提供されるとしている。

 Active SearchはMicrosoftが広告ビジネスを真剣にとらえていることを示すもう1つの証拠と言えそうだ。例えば、GoogleはGmailでメールの内容に沿った広告を表示するビジネスを開始しているが、Active Searchではこれをさらに一歩先に進めた。それはメールをトリガーとする検索をMSN Searchに誘導し、かつ自らの広告ビジネスでも利益をあげられるという一連の仕組みということもできそうだ。


関連情報

URL
  Windows Live Mail Desktop公式ブログの該当記事(英文)
  http://spaces.msn.com/morethanmail/Blog/cns!B7DD1FF3F141F9A1!1090.entry


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/06/05 12:25

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