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So-net、ユーザーオリジナルのSNSが作成できる「So-net SNS」ベータ


So-net SNS
 ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)が運営するSo-netは6日、ユーザーがオリジナルのSNSを作成できる「So-net SNS」ベータ版を開始した。So-net IDを取得すれば無料でSNSを開設できる。

 So-net SNSは、1つのSNSサービスに加入するのではなく、ユーザーごとに独立したSNSが作成できるサービス。1つのSo-net IDにつき1つのSNSを作成でき、参加方法は誰でも参加できる登録制と、既存参加者からの招待が必要な招待制から選択できる。なお、参加にはSo-net IDの取得は必要なく、複数のSo-net SNSに参加できる。SNSシステムのベースには、オープンソースの「OpenPNE」を採用している。

 機能面では自分のプロフィールや日記、メッセージ送受信、足あとなど「先行するmixiとほぼ遜色ないと思っていただいて問題ない」(SCNポータル事業部門編成部編成1課の水谷祐司課長)。コミュニティ機能も参加者のみ閲覧できる非公開設定が可能なほか、カレンダーにコミュニティのイベントや知人の誕生日を表示する機能も搭載されている。


SNSごと用意されているログイン画面 ログイン後に表示されるページ

 SNSの管理者は参加者のプロフィール項目やコミュニティのカテゴリ設定が可能なほか、SNSの画像や配色変更も可能。CSSによるデザインカスタマイズもサポートする。さらに参加者の管理機能としてデイリーニュースの配信やパスワード忘れによるリマインダー機能、招待メールの一括送信なども管理者のみ利用可能。ユーザーが公開している画像や記事をチェックし、不適切と思われるものは削除することもできる。削除対象はSNS内で公開されているものに限定され、友達間のみ公開などに設定されたものは管理者でも閲覧できない。


管理者用ページ

 携帯電話からの閲覧や投稿も可能で、メッセージ送受信も携帯電話から利用できる。SNSへの入会は現在のところ携帯電話ではできないが、将来的には対応する予定だ。また、今後はSo-netの各種サービスとも連携を予定。So-net IDを取得するとユーザー向けポータル「My So-net」で参加しているSNSを一括管理できる機能などを実装する予定だ。

 SCNの水谷氏は、「SNSの参加者が広がるにつれて、他人には見せたくない日記や趣味やコミュニティなども見られてしまうという問題が発生する」と指摘。ユーザーごと小規模なSNSを作成できることでそうした問題を解決できるとし、「結婚式用のSNSや夏休み限定のSNSなど、さまざまな用途が考えられる」とした。

 So-netでもサービスを提供しているブログとは「うまく使い分けされるのではないか」。水谷氏は「仲間内でのコミュニケーションに使われているブログなどを見ると、ある一線を超えて信頼関係が必要な情報については、パスワードで閲覧制限されたBBSでやり取りするといった使われ方をされているようだ」と説明、「SNSもいきなりクローズドなままでは参加者が増えない。ブログのようなオープンなサービスとうまく使い分けていけば良いのでは」との考えを示した。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.so-net.ne.jp/corporation/release/2006/pr060606.html
  So-net SNS
  http://www.so-net.ne.jp/sns/
  関連記事:サンロフト、SNS作成が可能な「nanoty」のベータ版サービスを開始[Broadband Watch]
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/14072.html
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( 甲斐祐樹 )
2006/06/06 12:47

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