OpenOffice.org日本ユーザー会は7日、OpenOffice.orgに影響する実験的マクロウイルスが見つかったとの報告について、OpenOffice.orgコミュニティの声明を発表した。今回発見されたのは、自己増殖機能を持たないプログラムであり「ウイルスもどき」だと説明している。
報告されたウイルスは「Virus.StarOffice.Stardust.a」と呼ばれているもの。Star Basicで書かれたStarOfficeとOpenOfficeがターゲットで、これらのソフトのマクロ機能を悪用していという。
これに対してOpenOffice.orgコミュニティでは、Virus.StarOffice.Stardust.aは「OpenOffice.orgのマクロ言語を使用して、単純な『ウィルスもどき』プログラムを作れることを示した」とする一方で、「これはどの高機能マクロ言語でも起こりうる既知の危険」だとしている。
これを回避するために、OpenOffice.orgの初期設定では、マクロを含むドキュメントを開く際に警告を表示し、ユーザーの許可なしにマクロを実行できないようになっていると説明。OpenOffice.orgを初期設定のまま使用する限り、Virus.StarOffice.Stardust.aが勝手に拡散することはないとしている。
OpenOffice.orgコミュニティでは、ユーザーに対して、出所の不明なファイルは絶対に開かないよう改めて注意を促している。
関連情報
■URL
OpenOffice.orgコミュニティの声明(英文)
http://www.openoffice.org/press/statement-proof-of-concept-virus.html
OpenOffice.org日本ユーザー会
http://ja.openoffice.org/
ウイルス報道に関するQ&Aページ
http://oooug.jp/faq/index.php?faq%2F3%2F37
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( 永沢 茂 )
2006/06/08 13:02
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