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総務省サイト内の「情報セキュリティ対策のお願い」ページ
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総務省は9日、インターネットユーザーに向けた「情報セキュリティ対策の集中啓発」を実施した。「情報セキュリティ対策のお願い」と題したWebページを公開し、竹中平蔵総務大臣がセキュリティパッチの適用などを呼びかける動画の配信を開始。ISP各社の協力も得て、情報セキュリティ対策の重要性を広く訴える。
竹中大臣は、「何にも増して重要なのは、利用するひとりひとりの方々が情報セキュリティ対策の必要性を十分認識し、対応していただくこと」だとして、1)ソフトウェアの更新、2)ウイルス対策サービス・ソフトの導入、3)パーソナルファイアウォールの利用──という基本3原則をしっかり行なうよう呼びかけている。各項目の内容は、総務省の「国民のための情報セキュリティサイト」内で詳しく説明している。
今回の取り組みには、日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)および同協会の会員ISPも協力している。JAIPAのサイトや各ISPのサイトでも「情報セキュリティ対策のお願い」の内容を転載し、トップページのバナーからリンクするなどして周知を図る。あわせて、各ISPが会員に配信しているお知らせメールやメールマガジンなどでも9日以降、同ページへのリンクを掲載する。JAIPAによれば、8日時点で協力を表明している会員ISPは42社だが、バナーやリンクの掲載場所や告知メールの文面はISPがそれぞれ決定しているとしており、メールによる告知は行なわないISPもあるという。
なお、「情報セキュリティ対策のお願い」ページへのリンクなどを記載したメールは、各ISPから会員に対して送信されるもので、総務省から直接送信されるわけではない。総務省では、集中啓発になりすましたウイルスメールやフィッシングメールに注意するよう求めている。各ISPから送信されるメールには、添付ファイルはないほか、リンク先のページで個人情報の入力や会員登録を求められることはないとしている。
6月9日は、日本ロックセキュリティ協同組合らにより、家のカギの見直しなどを呼びかける「ロック(カギ)の日」に制定されている。総務省情報通信政策局情報セキュリティ対策室によると、情報セキュリティ啓発を6月9日に今回の実施することになったのはロックの日に合わせたわけではないというが、「PCにロックをかける日」(JAIPA)と考えることもできるだろう。協力ISPの中には、ロックの日にひっかけて今回の情報セキュリティ啓発を呼びかけているところもある模様だ。
関連情報
■URL
情報セキュリティ対策のお願い
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/security/taisaku/taisaku.html
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/060607_2.html
日本インターネットプロバイダー協会
http://www.jaipa.or.jp/
■関連記事
・ 竹中総務相が「セキュリティ対策のお願い」、動画をISP各社のサイトで配信(2006/06/02)
( 永沢 茂 )
2006/06/09 20:37
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