米Yahoo!は9日、Yahoo!を利用しやすいようにカスタマイズした「Internet Explorer 7(Beta2) optimized for Yahoo!」のダウンロードを開始したが、この取り組みをYahoo!の強力なライバルでもある米MicrosoftのIE公式ブログが紹介している。
このYahoo!版IE7は、IE7 Beta 2の設定を変更し、デフォルトサーチエンジンを「Yahoo! Search」に、ホームページを「Yahoo.com」に、そして2番目のタブに「Yahoo! Mail」が表示されるようにしたバージョンだ。
Yahoo!版IE7についてIE公式ブログでは「なかなかクールだ」と批評し、この取り組みを紹介している。それによると、Yahoo!はInternet Explorer Administration Kit(IEAK)のベータ版を使用し、IE7 Beta 2をカスタマイズしたとされる。
IE7ではデフォルトサーチエンジンを手動で変更したり、ホームページを変更したりすることは当然可能だが、出荷時のままデフォルトサーチエンジンを使用し続ける人々の割合はかなり多いのが実情だ。そのため、IE7のデフォルトサーチエンジンとして「MSN Search」が設定されていることについて、米Googleが批判的な態度をとるなど一部で問題となっている。
このことと関連してかどうかは不明だが、IE公式ブログでは「IEAKは、自分用にカスタマイズされたIE7のバージョンを作りたいすべての開発者とパートナーに提供されている」ことを指摘している。
ブラウザ市場でIEは9割程度のシェアを誇り圧倒的な首位を保ったままだが、サーチエンジン市場ではGoogle、Yahoo!、MSNが激しいライバル関係で競い合っているという現状がある。
関連情報
■URL
IE公式ブログの該当記事(英文)
http://blogs.msdn.com/ie/archive/2006/06/09/624176.aspx
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/06/12 12:06
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