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Amazon.co.jp、出版社やメーカーが商品を委託販売できるサービス開始 |
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「Amazon e託販売サービス」は、出版社やメーカーなどが販売権を持つ商品をAmazon.co.jpで委託販売できるサービス。委託した商品は、アマゾンジャパンの物流センターに保管されるため、消費者の注文に対して通常24時間以内に発送できるようになる。また、小ロットによる委託販売商品の出荷を想定し、10,500円で30小口分の出荷が可能なサービスも用意する。 参加企業は、Amazon.co.jpのページから委託したい商品を登録し、管理ページ上からリアルタイムで販売・在庫状況を確認できる。商品のカテゴリは、本、CD、DVD、ソフトウェアなどのパッケージ商品が対象で、何種類でも登録可能。商品数は、アマゾンジャパンの需要予測に基づいた数を納入する。なお、売上については4割をアマゾンに支払い、残りの金額が商品購入月の翌々月末に指定口座に振り込まれる。 同サービスの参加条件としては、1）登録する商品の販売権、2）商品に対するISBNもしくはJANコード、3）法人所在地や銀行口座が日本国内にあることなどが挙げられる。参加費用は年間9,000円だが、2006年8月末まではキャンペーン期間として無料とする。 なお、「Amazon e託販売サービス」と同様の取り組みは、これまで米国、イギリス、ドイツで展開されている。10年前に開始した米国では、「数十万点の商品」（アマゾンジャパン広報）が委託販売されており、これらの商品が売れ筋商品を示す「トップセラー」にランクインすることも多々あるという。
● 24時間以内に発送可能な商品数を拡大
同サービスは、卸売業者を経由せずにアマゾンジャパンに商品を委託するが、これまで卸売業者を通して仕入れていた出版社やメーカーからの委託販売も受け付ける。ただし、「突然大量に売れるような商品は、委託販売では消費者の需要に追いつかなくなることが予想される」ため、これらの商品は従来通り卸売業者を通じて仕入れるとの考えを示した。 12日に開催された同サービスの記者説明会には、アーティストがプロモーションのために楽曲を登録し、インターネット上に公開できるサイト「music forecast 247（mF247）」を運営する247musicの丸山茂雄代表取締役が参加。すでに、mF247に参加する数名のアーティストの商品を「Amazon e託販売サービス」に登録したという丸山社長は、同サービスの感想を次のように語った。 「これまでAmazon.co.jpで販売されているインディーズの楽曲は、卸売業者を通じて提供されていた。卸売業者は、インディーズの楽曲を購入してAmazon.co.jpに商品を提供するため、なるべく在庫数を持たないように考えることが多かった。その結果、消費者がAmazon.co.jpで購入しようと思っても在庫が無く、即座に商品を入手することが難しかった。その点、e託サービスは、商品をアマゾンジャパンの倉庫にストックするため、購入後24時間以内の発送が可能となり、インディーズ商品の販売機会損失がなくなる。」 アマゾンジャパンが掲げる「ロングテールの拡大」については、「この仕組みにより、テールの部分が500メートルから5キロ先まで伸びる」と評価。「インディーズのアーティストにとっては、テールの部分から（売れ筋である）首の部分に上がることが願い。e託サービスは、Web 2.0といわれているところで、クリエーターが最も望んでいる仕組みである」と賛辞を送った。 関連情報 ■URL Amazon e託販売サービス http://www.amazon.co.jp/etaku/
（ 増田 覚 ）
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