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米eBay、オークションの商品画面に「Skype Me」ボタン

ブログやWikiなどの新サービスも発表

 米eBayは13日、ラスベガスで開催されたコミュニティカンファレンス「eBay Live! 2006」において、買収したSkypeとeBayオークション市場の統合を含む4つの新サービスを発表した。

 今回発表されたサービスの1つ目は、オークションの商品画面に「Skype Me」ボタンをオプションとして付けられるようにするものだ。これにより、入札を検討しているユーザーが出品者と直接、音声やテキストチャット、あるいはその両方で交渉を行なったり、商品の詳細な情報を得られるようになる。出品者・入札者は双方ともこの機能を無料で利用できる。この機能は6月19日から、車や不動産といった交渉が複雑で、詳細な情報が必要となる商品など14カテゴリーで利用可能になる。

 eBayがSkypeを買収することを2005年9月に発表した際には、両社の統合のメリットについて多くの疑問の声があがり、それに対する反論としてeBayは、Skypeの通信機能をオークションサイトと統合することを当時から明らかにしていた。今回の発表により、それが現実のサービスとして提供される。今後、買収の成否はオークションサイトユーザーの反応によって示されることになるだろう。

 さらに「eBay Member Blogs」と「eBay Wiki」が発表された。eBay Member Blogsは、eBayユーザーが開設できるブログサービスで、自分の好きなコンテンツを書くことができる。このブログでは検索しやすいようにコンテンツにタグ付けできるほか、RSS配信機能も用意されている。eBay Wikiは、eBayコミュニティ用のWikiサービスで、Wikiビジネスを展開する米JotSpotが運用する。

 eBay Member BlogsとeBay Wiki双方ともeBayコミュニティを最大限活かすために構築されたサービスであり、eBayではこの2つを既存のメンバーフォーラム(掲示板)、自己紹介やプロフィールを紹介するための「About Me」ページ、その他eBayの評価システムを拡張するためのツールと位置付けている。例えば、出品者の評価や出品履歴を見るだけでなく、その人の長年にわたるブログを読むことができれば、さらに多くの情報や信用を得ることができるかもしれない。

 携帯電話とオークションサイトの親和性を高めるための「eBay Alerts」も発表された。これは音声、SMS、インスタントメッセージなどの方法でオークション終了間際の入札や落札確認をするためのサービスだ。音声サービスは米UnWired Buyerが運用し、7月にパイロットプログラムとして始まる予定だ。また、インスタントメッセージはAIM、Yahoo! Messenger、MSN Messengerに対応しており、Skypeに対応するのは2007年になる見込みだ。eBay Alertsは現時点で米国内でのみ利用できる。


関連情報

URL
  eBay Live! 2006(英文)
  http://pages.ebay.com/ebaylive/

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/06/15 12:53

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