米Yahoo!は20日、インスタントメッセンジャー(IM)ソフト「Yahoo! Messenger with Voice」の最新ベータ版(Version 8)を発表した。プラグインをインストールして機能を拡張できる機構を備えており、現在、Yahoo!が用意した各種プラグインのほか、プラグインを独自に開発するためのSDKも無料で公開している。
Yahoo! Messenger with Voiceは通常のIM機能に加え、音声による通話、一般固定電話への通話、ファイル共有機能、各種Yahoo!サービスとの連携機能を備えた総合的IMソフトだ。
それに加えて今回、新たにプラグインをインストールできるようになった。例えばYahoo!は「Amazon.comプラグイン」を用意している。プラグインをインストールすると、Yahoo! Messenger with Voice上にAmazon.comのお薦め商品を表示したり、自分のウィッシュリストを公開することもできる。このプラグインはAmazon Web Serviceで公開されているAPIを使用して開発されているという。そのほかにもeBayの出品情報や入札状況を表示するための「eBayプラグイン」、自分のスケジュールを管理するための「Yahoo! Calendarプラグイン」など、IMソフト上で生活のかなりの部分を管理できるほどの情報や機能を提供してくれる。
これらのプラグインは提供されるものを利用するだけでなく、無料で公開されているSDKを使用することにより自ら開発することも可能だ。開発言語にはJavaScriptかC++を使用する。
Yahoo! Messenger with Voiceのベータ版は、英語版だけでなく中国、韓国、フランス、ドイツなどを含む19カ国で同時にリリースされたが、日本語版は含まれていない。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://yhoo.client.shareholder.com/press/releasedetail.cfm?releaseid=201213
ダウンロードサイト(英文)
http://messenger.yahoo.com/
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/06/21 13:10
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