アップルコンピュータは27日、Mac OS X 10.4“Tiger”の最新アップデート「Mac OS X 10.4.7」をリリースした。機能の強化や改善、セキュリティ修正などが含まれており、アップルではすべての対象ユーザーに適用を推奨している。Mac OS Xの「ソフトウェア・アップデート」機能経由またはアップルの「ソフトウェアアップデート」サイトでダウンロードできる。
10.4.7では、OSの全般的な修正に加えて、SafariやMail、iChatなどのアップル製アプリケーションで機能の強化や改善がなされているほか、他社製アプリケーションやデバイスとの互換性も改善しているという。
セキュリティ面では、AFP、ClamAV、ImageIO、launchd、OpenLDAPに関する5件の脆弱性を修正する。 仏FrSIRTによると、リモートまたはローカルの攻撃者が任意のコマンドを実行したり、DoSや情報漏洩を引き起こすことが可能なものだという。FrSIRTでは危険度を4段階中で最も高い“Critical”とレーティングしている。
「ソフトウェアアップデート」サイトでダウンロード提供しているインストーラは、Intelプロセッサ版とPowerPC版があり、10.4.6から10.4.7にアップデートできる「Delta」インストーラと、10.4以降をまとめて10.4.7にアップデートできる「Combo」インストーラをそれぞれ用意している。 また、サーバー版OSの「Mac OS X Server 10.4.7」もあわせてリリースされており、同じく2種類のインストーラを用意している。
関連情報
■URL
ソフトウェアアップデート
http://www.apple.com/jp/ftp-info/index.html
Mac OS X 10.4.7 Update(delta)について
http://docs.info.apple.com/jarticle.html?artnum=303771
Apple Computerのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://lists.apple.com/archives/security-announce/2006/Jun/msg00000.html
FrSIRTのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://www.frsirt.com/english/advisories/2006/2566
■関連記事
・ “Tiger”の最新アップデート「Mac OS X 10.4.6」提供開始(2006/04/04)
・ Mac OS Xのセキュリティパッチ公開、25項目31件の脆弱性を修正(2006/05/12)
( 永沢 茂 )
2006/06/28 15:15
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