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サイボウズの青野社長(右)と津幡靖久副社長
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サイボウズのグループ事業体制
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サイボウズは、7月3日に東京証券取引所市場第一部へ市場変更する。同社は2000年8月に東証マザーズに上場、2002年3月に東証二部に市場変更していた。東証一部への市場変更を前に6月30日には、青野慶久代表取締役社長が今後のビジョンを説明した。
サイボウズの主力製品は、「Office」や「ガルーン」などのグループウェア。2005年のグループウェアのシェアは、IBMの「LotusNotes」が29.8%でトップだが、2位はサイボウズの25.2%、3位はマイクロソフトと続く。青野社長は、グループウェアの市場でトップが見えてきたことなどから、東証一部への市場変更を決めたという。
2005年以降は、通信事業を手がける「インフォニックス」、ネットワーク関連事業の「クロス・ヘッド」、ソフトウェア事業の「ユミルリンク」や「ブログエンジン(現在はフィードパス)」、リサーチ事業の「ネットアンドセキュリティ総研」などのM&Aを実施。現在、連結子会社は9社に上る。
M&Aを繰り返し行なってきたことから、「あなたもライブドアと同じヒルズ族ですか?」と聞かれるようになったという。しかし青野社長は、「弊社の理念は、情報サービスを大衆化すること。これに共感する仲間を増やし、ともに事業を拡大するのが目的」と、M&Aのポリシーを語る。
今後は、グループウェアなどの製品をパッケージ提供するだけでなく、ASP提供を強化するという。「ソフトウェアをサービスとして提供してほしいという顧客が増えている。サイボウズ単体では、ソフトを作って売るだけだが、連結子会社や資本提携を通じて、こうした需要に応えていきたい」として、徐々にASP型事業にシフトする方針を示した。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://cybozu.co.jp/company/news/2006/20060620.html
関連記事:グループウェアのサイボウズ、8月23日に東証マザーズに新規上場
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2000/0721/cybozu.htm
( 増田 覚 )
2006/06/30 16:08
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