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現旺文社DI社長でチエル社長に就任予定の川居 睦氏(左)とALSIの大喜多 晃社長(右)
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アルプス システム インテグレーション(以下ALSI)の教育事業部門と旺文社デジタルインスティテュート(以下旺文社DI)は7月3日、10月1日より事業統合し、旺文社DIの社名を「チエル株式会社」に変更すると発表した。
ALSIと旺文社DIはこれまで資本関係のある別会社として、相互連携のもとに学校市場をメインとした事業を展開してきたが、ALSIの強みである学校向けシステム販売と旺文社DIの強みであるデジタル教材サービス事業などのコンテンツを融合し、学校市場をターゲットにワンストップで提供可能とすることが狙いだ。現在ALSIの教育事業部門と旺文社DIの売上を合わせて約12億円となっているが、事業統合により2007年度売上は13億年、2009年度売上は25億円へと拡大を見込んでいる。
チエルの代表取締役社長には、旺文社DIの代表取締役社長の川居 睦氏が就任する見通し。チエルの資本金は3億円となる見込みだが、出資比率や役員については、素案はあるが設立の10月1日までにさらに検討を重ね、後日発表したいとしている。
記者会見でチエルの事業について説明を行なった川居氏は、「e-Japan計画などにより、学校において、パソコン教室とインターネット接続環境が急速に整備された。昨年e-Japan計画が終了し、整備された環境をどう使っていくかという段階になった」と統合の背景を語り、デジタル教育をシステム・コンテンツの両面からサポート可能とすることが統合の狙いだとした。
チエルの事業内容としては、教育ポータル「CHIeru.net」を軸に、学校を経由したASP販売に積極的に取り組む。また、小・中学校の情報教室向けのシステムとサービス、大学・高校の語学学習システムとサービスを提供する学校向け事業も従来通り取り組んでいくという。このほか、川居氏は今後の展開として、「CHIeru」を教育ポータルサイトとして、各種教育用コンテンツやハードウェアを教育市場向けに販売していく、“教育コーディネーター”としての役割を果たしていきたいと述べた。
関連情報
■URL
旺文社DI
http://www2.kidswave.co.jp/
ALSI
http://www.alsi.co.jp/
( 工藤ひろえ )
2006/07/03 16:03
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