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トレンドマイクロ、詐欺サイト対策を強化したWebアクセス管理製品


InterScan WebManager 5.0
 トレンドマイクロは、企業向けのWebアクセスマネジメントソフト「InterScan WebManager 5.0」を7月20日から出荷する。価格は30ライセンスの場合で244,900円。Windows Server 2003/2000 Server SP4、Solaris 9/10、Red Hat Enterprise Linux AS/ES Ver.3.0/4.0に対応する。

 InterScan WebManagerは、URLデータベースを用いて有害サイトや業務に不必要と思われるサイトなどへのアクセスをブロックするWebアクセスマネジメントソフト。導入する企業は、「不法」「アダルト」「ギャンブル」「職探し」などのカテゴリの中から、アクセスを遮断するカテゴリを指定できる。企業情報の外部への漏洩を防ぐため、掲示板の閲覧は許可しつつ書き込みのみを規制する機能や、迷惑メール経由のWeb閲覧規制によるフィッシング詐欺対策なども備える。

 新製品のバージョン5.0では、アダルトサイトや出会い系サイトなどにアクセスして任意の場所をクリックしただけで料金を請求される「ワンクリック詐欺」やフィッシング詐欺への対策を強化。URLの収集対象として、詐欺サイトへの誘導経路となっている迷惑メールやブログのトラックバックに記載されるURLを追加した。なお、同製品のURLデータベースはネットスターが提供している。

 また、更新や開設頻度が高い詐欺サイトに対応するため、URLデータベースの更新サイクルを従来の1日1回から3回に増やした。旧バージョンでは、データベース更新中にはURLフィルタリング機能が稼働しなかったが、製品のURLデータベース用のメモリ空間を二重化したことで、データベース更新中でもフィルタリングが使えるようになった。

 そのほか、導入する企業の管理者とは別のグループ管理者がグループごとにフィルタリングのルールを設定する機能を搭載。グループを階層化した上で、ルールを上位階層のグループのものと統一したり、最低基準ルールを設定することで、下位が上位階層の設定よりも緩いルールに変更させないといった運用が可能となった。ログ解析やレポート作成については、グループ単位で出力できる。

 トレンドマイクロが2006年3月に実施した調査によれば、8%のエンドユーザーがワンクリック詐欺サイトに誘導された経験があるという。また、警察庁のサイバー犯罪相談窓口が受理した相談件数でも、2005年における詐欺や悪質商法に関する相談は4万件を超え、前年比で1.2倍増えている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2006/news060713.htm

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トレンドマイクロ、Webフィルタリング製品「InterScan WebManager 3.5」(2005/04/07)


( 増田 覚 )
2006/07/13 14:00

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