OpenOffice.org日本ユーザー会は18日、無料オフィススイート「OpenOffice.org 2.0.3」の日本語版がリリースされたと発表した。セキュリティ修正などが行なわれている。現在、Windows版、Mac OS X版、Linux版、FreeBSD版が用意されている。
2.0.3におけるセキュリティ修正としては、1)細工を施されたJavaアプレットによって、ログインしているユーザーの権限で任意のファイルが実行される脆弱性、2)ユーザーに確認することなくマクロが実行される脆弱性、3)細工を施されたXML文書の処理でバッファオーバーフローが発生する脆弱性──の3点が含まれる。これらを修正した英語版の2.0.3については、すでに6月末にリリースされていた。ユーザー会では、すべての2.0.xユーザーに2.0.3へのアップグレードを推奨している。
2.0.3ではこのほか、PDFフォーマットへのエクスポート時に、詳細な設定が可能になった。また、最新バージョンのチェック機能が追加されたほか、パフォーマンスも向上しているという。
なお、上記の脆弱性については、バージョン1.1.x(1.1.5以前)にも存在しており、1.1.5のためのセキュリティアップデートもあわせて公開されている。
関連情報
■URL
OpenOffice.org 2.0.3のダウンロードページ
http://ja.openoffice.org/download/2.0.3/
OpenOffice.org1.1.xのセキュリティアップデート方法
http://ja.openoffice.org/1.1.5/security.html
■関連記事
・ 「OpenOffice.org」に3種類の脆弱性、修正バージョン「2.0.3」を公開(2006/06/30)
( 永沢 茂 )
2006/07/18 19:32
- ページの先頭へ-
|