弥生は25日、業務ソフト「弥生」シリーズの顧客情報16万4,304人分が名簿業者に流出していたことを明らかにした。商品先物取引会社1社がこの顧客情報を購入していたが、弥生では名簿業者および商品先物取引会社から名簿を回収しており、これまでのところ大事には至っていないという。
流出したのは、2005年11月から2006年1月の間に「弥生会計」「弥生給与」「弥生販売」のバージョンアップキャンペーン情報を文書で受けとった顧客の情報。登録名義、登録住所、登録電話番号、担当者名の4項目が含まれる。なお、同社の顧客は現在、登録ベースで約55万ユーザーいる。
弥生のカスタマーセンターに6月21日、顧客から「弥生にしか登録していない電話番号宛に、商品先物のセールスの電話があった。情報が外部に漏れているのではないか」といった内容の問い合わせがあり、調査した結果、名簿業者に流出していたことがわかった。流出経路はまだ特定していないが、現在までに流出が確認されたのはこの名簿業者と商品先物取引会社の2社のみで、インターネット上への流出は確認されていないという。
弥生では再発防止のため、社内セキュリティシステムの検証、顧客情報の取り扱いルールの見直し、従業員教育の強化・徹底などに取り組む。情報が流出した顧客に対しては謝罪文書を送付するほか、同社サイトにおいて調査の進捗状況を報告するとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.yayoi-kk.co.jp/news/20060725.html
( 永沢 茂 )
2006/07/25 16:42
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