ヤフーは1日、「Yahoo!ショッピング」に出店している6,939店舗の企業情報などが記録されていた業務用PC1台を紛失したと発表した。なお、これらのストアで買い物をした顧客の個人情報は一切含まれていないという。
ヤフーが7月28日に都内で開催した出店者向けカンファレンスの会場で紛失した。Yahoo!ショッピングには6月末時点で11,280店が出店しているが、PCにはこのうち6,939店の情報が記録されていた。住所など一般に公開されている情報のほか、各店舗のカテゴリー内順位、6月の取扱金額、注文数、注文者数、注文点数、ページビュー数、1注文者あたりの売上といった非公開データも含まれていたという。このほか、カンファレンス出席申込者の名簿1,341件も記録されていた。
ヤフーによると、社外に持ち出すPCのセキュリティ規程に不備があり、運用ルールも徹底されていなかった。6,939店のデータは、カンファレンスに参加する店舗のコンサルティングを行なう際に必要になる場合もあるとして業務内で会場に持ち出したものだったが、それに使われたPCは、主に社内の会議室での使用に限定した共用PCだったという。共用PCは運用ルール上、社外に持ち出すことを想定しておらず、ユーザー認証や暗号化などのセキュリティがかけられていない状態で、誰でも記録されているデータを閲覧できるとしている。
8月1日現在、PCはまだ発見されておらず、ヤフーは同日、警察署に届出を行なった。また、同日中に該当する店舗に対してメールで経緯を報告し、謝罪する。今後、規程の遵守を再度徹底するとともに、運用ルール自体の見直しも行なうなど再発防止に努めるとしている。
関連情報
■URL
Yahoo!ショッピング
http://shopping.yahoo.co.jp/
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( 永沢 茂 )
2006/08/01 18:00
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