ゲームオンは、8月9日に予定していた東京証券取引所マザーズ市場への上場を中止すると発表した。同社は7月27日、ゲーム情報ポータルサイト「ジーパラドットコム」に登録したユーザーの顧客情報が流出したことを公表している。情報流出の内容を確認するとともに投資家への周知徹底を図るため、7月31日に開催された取締役会で上場中止を決議した。東証も同日、ゲームオンの上場承認を取り消した。
ゲームオンは7月27日3時頃、同社が運営するオンラインゲームを通じてジーパラドットコムに会員登録したユーザーへの登録確認メールで、登録者本人のメールアドレスとログイン用パスワードに加えて、他の登録者のメールアドレスとパスワードを記載して配信。7月10日から15日までに会員登録した計3,880件分の情報が流出した。メール配信プログラムの不具合が原因という。
ゲームオンは同日11時頃に事態の発生を確認し、メール配信プログラムの不具合を修正。その後同日13時頃には、サービスの不正利用防止のため、情報が記載された顧客がジーパラドットコムを利用できないようにする処理を実施した。
ゲームオンでは、2006年7月6日と21日に開催した取締役会において、公募により新株式3,000株を発行するとともに、同社株主が保有する株式14,130株を売り出すと決議していた。しかし今回の情報流出を受け、31日に開催した取締役会で新株式発行および株式売り出しの中止を決議。あわせて、8月9日に予定していた東証マザーズ市場への上場も中止することとなった。同社は「内部管理体制のさらなる強化に努め、再度早期に上場手続きの再開を図る」としている。
関連情報
■URL
お客様情報の流出に関するお詫びとお知らせ
http://www.gameon.co.jp/apology/index.asp
新株式発行及び株式売出しの中止に関する取締役会決議のお知らせ
http://www.gameon.co.jp/apology/info_060731.asp
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