総務省は1日、2005年度の電気通信サービスに関する内外価格差調査の結果を公表した。同調査によれば、日本のブロードバンドサービスの料金は最も安価な水準にあり、携帯電話料金は概ね中位の水準にあるとしている。
同調査は、インターネット接続料金や携帯電話料金など、電気通信サービスについての料金を、世界7都市(東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ストックホルム、ソウル)で比較したもの。調査時期は2006年3月で、「インターネット」「国内電話」「携帯電話」「国際電話」「専用線」の月額料金について、3月31日時点の為替レートにより比較している。調査対象の事業者については、原則として各都市で最もシェアの高い事業者を選定している。
調査では、インターネット接続については東京が5年連続で最も安価な水準にあり、通信速度も高速であるとしている。DSLサービスでは、東京の価格は月額3,370円(NTT東日本、ぷらら)や2,983円(ソフトバンクBB)と3,000円前後であるのに対して、他の都市ではニューヨークが4,458円(Verizon Communications)、ロンドンが5,212円(BT)など5,000円前後となっている。また、通信速度も東京とソウルは最大50Mbpsだが、欧米では最大3~24Mbps程度にとどまっており、通信速度あたりの価格でも東京が最も安価な水準だと分析している。
CATVインターネットについても、東京は月額4,600円(イッツ・コミュニケーションズ)でパリとデュッセルドルフに次いで安く、また通信速度は最大30Mbpsと最も高速なため、通信速度あたりでは最も安価となっている。また、FTTHサービスについては、調査対象の中では東京、ニューヨーク、ストックホルム、ソウルの4都市のみでしかサービスが提供されていないため、参考価格として掲載している。
このほか、国内電話については加入一時金など一部高い水準の料金はあるものの、概ね平均的もしくは安価な水準、携帯電話料金については平均的な水準にあり、総務省では今後も公正な競争の促進など料金の低廉化に向けた環境の整備に努めていくとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/060801_3.html
( 三柳英樹 )
2006/08/01 20:07
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