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Amazon.co.jpに「ヘルス&ビューティ」ストア開設、3万点を販売

将来的にはショッピングモール事業も

ヘルス&ビューティストア
 アマゾンジャパンは3日、オンラインストア「Amazon.co.jp」に「ヘルス&ビューティ」ストアをオープンした。健康や美容に関する12カテゴリ3万点の商品を取り揃える。

 ヘルス&ビューティストアでは、カネボウ化粧品グループが通販用に開発したコスメブランド「グラスオール」、キューピーのダイエット食品、大塚製品のサプリメント「ネイチャーメイド」、LIONやジョンソン・エンド・ジョンソンの日用品雑貨など、約1,300種類のブランドの商品を扱う。Amazon.co.jpだけの限定商品や先行発売商品も揃える。飲料や食品のケース販売も行なう。

 商品カテゴリは、「サプリメント・食品」「バス・ケア用品」「アロマ・リラクゼーション」「ヘルスケア」「ダイエット」「ビューティ」「ベビー」「介護」「日用品」「スポーツ」「ペット用品」「成人向け・アダルトグッズ」の12種類。商品名やブランド名、価格帯で商品を検索できる。

 書籍やDVDなど他のストアと同様に、ユーザーの購入履歴やクリック履歴に基づいて商品を推薦するパーソナライゼーション機能、1時間ごとに更新されるトップ10やカテゴリ別トップセラーを示すランキング、カスタマーレビューの機能なども適用される。

 価格設定は、大手小売店に匹敵する価格を設定しているという。注文金額が1,500円以上であれば国内配送料は無料。また、8月24日までに5,000円以上購入すると、その場で使える1,000円分のAmazonギフト券をもらえる。


ジャスパー・チャン社長「将来的にはショッピングモール事業も」

将来的にショッピングモール事業を開始する考えを明らかにしたジャスパー・チャン社長
 アマゾンジャパンでは同日、ヘルス&ビューティストアに関する記者説明会を開催。出席した同社のジャスパー・チャン代表取締役社長は、「日用品や化粧品、飲料などをAmazon.co.jpで買いたいというユーザーの声が多かった。5兆円以上といわれる市場規模も魅力だった」と同ストアを開始した経緯を述べた。

 2003年12月にオープンした米国のAmazon.comのヘルス&ビューティストアは、12万点以上の商品を取り揃える。同ストアの2004年の売上高は、前年比100%以上の成長率を示した。同ストアの開設は米国外では初めてとなる。

 質疑応答では、アマゾンジャパンがショッピングモール事業を年内に開始するとした一部報道に関する質問が集中した。これについてチャン氏は「まずはグローバルなベースでビジネスがどれだけ成功するのかを見極めてから、日本における開始時期を検討したい」と答え、開始時期は未定としながらも将来的にはショッピングモール事業を開始する考えを示した。

 また、ショッピングモール事業で競合となる楽天やヤフーについては、「Amazon.co.jpでは、品揃え、価格、利便性という3つの戦略を打ち出すことで差別化を図る」とコメント。「日本のEコマースは成熟していない段階。その時点で多くのライバルがいることは良いこと。我々はさまざまなイノベーションを提供しているので、差別化が図れる」と自信を示した。

 なお、ショッピングモール事業は、米国のAmazon.comで2002年に開始している。日本では、中古の書籍やCDを売買できる「マーケットプレイス」を2002年から提供しているが、ショッピングモール事業でも同様の商品を扱う可能性があるとした。


関連情報

URL
  Amazon ヘルス&ビューティ
  http://www.amazon.co.jp/hb/

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( 増田 覚 )
2006/08/03 17:33

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