Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

日本ベリサイン、オンライン詐欺検出など認証ソリューションの新サービス


日本ベリサインマーケティング部の坂本尊志氏
 日本ベリサインは8日、オンラインサービスを提供する企業向けのユーザー認証ソリューションサービス「ベリサイン アイデンティティプロテクション」を10月から提供すると発表した。同サービスでは、ワンタイムパスワードによる認証サービスと、認証時に不正を検出する「オンライン詐欺検出サービス」を提供する。いずれのサービスも、最小構成の場合で価格は数百万円程度としている。

 ワンタイムパスワードによる認証サービスは、サービスを利用する企業がベリサインの共通認証ネットワークに参加する形となり、ユーザーは1つのトークンで複数のサービスのワンタイムパスワードが利用できるようになる。また、通常のトークンを利用した認証方式に加えて、携帯電話を利用する認証サービスを提供する。携帯電話に専用のアプリケーションをダウンロードする形のサービスで、対応機種は当初はNTTドコモの902iシリーズ以降。今後、順次他のキャリアなどにも対応を進める。

 オンライン詐欺検出サービスは、ユーザー認証時の安全度をベリサインが診断し、疑わしい場合には通常の認証に加えて電話確認など別の認証を求めることで、不正アクセスを防止するサービス。不正アクセスについては、同じIDが複数の場所から同時に利用されているといった場合の検知に加え、ユーザーごとに過去の利用実績から行動パターンを作成することで、通常の行動パターンから外れた利用を検知する。

 例えば、通常は日本国内のISPからのみ利用しているユーザーが突然海外からアクセスしてきた場合に、通常のIDとパスワードに加えてあらかじめ設定したQ&Aや電話による本人確認などの別の認証を求める。過去の実績などからユーザーの行動パターンを学習していく形で、パターンから大きく外れた場合には別の認証を求めることで、IDやパスワードの盗難などに対処する。

 日本ベリサインマーケティング部の坂本尊志氏は、「ワンタイムパスワードサービスは通常の認証に追加する第2要素のみの提供となり、ベリサイン側には個人情報などを渡す必要がないため、企業にとっても導入しやすいサービス」と説明。また、オンライン詐欺検出サービスについても、ベリサインが世界で手掛ける認証サービス事業から詐欺行為のパターンを分析しており、ユーザーも通常の場合には従来と変わらずに利用できるため、企業側としても導入しやすいサービスになっていると説明した。


携帯電話を利用したワンタイムパスワード認証を提供 ユーザーの行動パターンを分析し、パターンから外れた場合には追加の認証などを求める

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.verisign.co.jp/press/2006/pr_20060808.html


( 三柳英樹 )
2006/08/08 15:07

- ページの先頭へ-

INTERNET Watch ホームページ
Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.