警察庁は、2006年上半期(1月~6月)に発生した、いわゆる「出会い系サイト」に関係した事件の検挙状況を公開した。2006年上半期に警察庁に報告のあった事件の件数は909件で、前年の同時期と比べて199件増加した。
出会い系サイトに関連した事件909件の内訳は、児童買春が365件(前年同期比66件増)、児童ポルノが54件(同33件増)。また、殺人や強姦などの重要犯罪も47件に上り、前年同期に比べて11件増加している。そのほかは、青少年保護育成条例違反が260件(同50件増)、児童福祉法違反が46件(同13件増)など。
出会い系サイトへのアクセス手段としては、携帯電話を使用したものが871件で全体の95.8%を占める。また、被害者719人のうち、18歳未満の女子児童が608人(84.6%)を占めている。
出会い系サイト規制法違反(不正誘引)による検挙件数は19件(同9件増)で、このうち児童による誘引は4件。また、出会い系サイト規制法の第7条(児童の利用禁止の明示等)および第8条(児童でないことの確認)に違反していると認められる28サイトに対して警告を行ない、このうち1サイトが閉鎖、27サイトが警告に従って是正措置を講じた。
検挙事例としては、出会い系サイトを通じて知り合った女子児童3人に対して、現金を供与することを約束して児童買春した上、性交行為等をデジタルカメラで撮影し、児童ポルノを製造した件(山口、4月)などを挙げている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h18/pdf30.pdf
( 三柳英樹 )
2006/08/09 16:17
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