ジャストシステムは18日、同社の日本語ワードプロセッサーソフト「一太郎」シリーズに脆弱性が存在し、この脆弱性を悪用するウイルスの存在を確認したと発表した。ジャストシステムでは対応策として、「一太郎2006」「一太郎2005」用のアップデートモジュールを18日中に公開した。
一太郎シリーズの脆弱性を悪用するウイルスについては、16日にシマンテックが「Trojan.Tarodrop」として警告している。ジャストシステムも、このウイルスの存在を確認したことを公表。ウイルスは一太郎シリーズの未知の脆弱性を悪用するもので、悪意の第三者により作成された一太郎文書を読み込むことで、任意のコードを実行され、PCが不正に操作される危険性があるとしている。
今回のウイルスは「一太郎9」以降の製品が対象となり、一太郎文書の表示ソフト「一太郎ビューワ」に関しては今回の問題は発生しないという。
【記事更新 18:44】
ジャストシステムでは対応策として、18日に「一太郎2005/2006 セキュリティ更新モジュール」を公開した。対応製品は「一太郎2006」「一太郎2006 体験版」「一太郎2006ガバメント」「一太郎2005」「一太郎 文藝」。このモジュールを導入することで、問題のあるファイルを開いても読み込めないファイルとして扱われ、不正な動作は発生しなくなる。また、その他のバージョンの一太郎シリーズのアップデートモジュールについては、準備ができしだい速やかに公開するとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.justsystem.co.jp/info/pd6002.html
一太郎2005/2006 セキュリティ更新モジュール
http://www3.justsystem.co.jp/download/ichitaro/up/win/060818.html
Trojan.Tarodropに関する情報(シマンテック)
http://www.symantec.co.jp/region/jp/avcenter/venc/data/jp-trojan.tarodrop.html
■関連記事
・ 「一太郎」の未知の脆弱性を悪用するウイルスが出現、シマンテックが警告(2006/08/17)
( 三柳英樹 )
2006/08/18 14:18
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