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米Cloudmarkの迷惑メールフィルターで判定漏れ、BIGLOBEやOCNなどに影響


 NECビッグローブは、BIGLOBE会員向けの「迷惑メールブロックサービス」で17日以降、一部迷惑メールに対するフィルタリング機能が停止する障害が発生したことを明らかにした。20日8時に迷惑メールの判定漏れを修正するフィルターを適用したことで、障害は復旧した。

 BIGLOBEの迷惑メールブロックサービスは、米Cloudmark社の迷惑メール判定エンジンを採用している。全世界のユーザー約220万人から迷惑メールを収集し、メールのヘッダやメール構造を独自に解析することで迷惑メール対策を行なっている。これにより、迷惑メール発見から平均5分で対策できるという。

 迷惑メールと判定されたメールは件名に[spam]の表記が付与され、メーラーの機能で迷惑メールの振り分けが可能。また、オプションサービスとして月額158円で提供している「迷惑メールフォルダオプション」では、迷惑メールをBIGLOBEのサーバー上の専用フォルダに自動的に振り分けるため、利用者はメーラーで受信しなくて済む。

 NECビッグローブによれば、今回の障害では、1)現状の判定エンジンでは対応できない、新たなパターンの迷惑メールが大量に発生しており、その判定漏れメールに対する申告が判定エンジンに反映されていない、2)従来まで迷惑メールと判定されたが、迷惑メールと判定されないメールがある――といった現象が発生したという。なお、詳しい原因は調査中としている。

 今回の障害の結果、これまで[spam]と表記されていた迷惑メールが、通常のメールと同様に届いた。さらに、迷惑メールフォルダオプション利用者は、メーラーで迷惑メールを受信するようになっていた。

 NECビッグローブでは20日8時に、迷惑メールの判定漏れを修正する新たなフィルターを適用。これにより、障害が発生する前の16日以前のレベルで迷惑メールをフィルタリングできるようになったとしている。

 このほか、Cloudmarkの迷惑メール判定エンジンを採用しているSo-netやOCNでも、同様の障害が発生している。So-netでは21日13時に復旧したが、OCNでは現在も復旧作業中という。


【追記 2006/08/22 13:25】
 OCNでも、21日14時05分に障害は復旧している。


関連情報

URL
  BIGLOBEセキュリティニュース(BIGLOBE)
  http://security.at.webry.info/200608/article_3.html
  障害・メンテナンス情報(So-net)
  http://www.so-net.ne.jp/emerge/
  故障情報(OCN)
  http://www.ocn.ad.jp/portal/servlet/TechWeb?HDType=TroubleInfo&HDKanriNo=41&HDMenuNo=41&HDThirdLv=

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BIGLOBE、迷惑メールを自動判定する対策サービスを会員向けに無料提供(2005/05/26)


( 増田 覚 )
2006/08/21 14:39

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