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Internet Explorer 7
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米Microsoftは24日、Internet Explorer 7(IE7)リリース候補(RC1)の英語版を公開した。Windows XP SP2、Windows XP x64、Windows Server 2003 SP1で動作する。なお、Windows Vistaでは動作しない。
RC1はベータ版とは異なり、わずかに残された問題以外は製品がほとんど完成状態にあることを示している。ベータ3からの変更としては、フィードバックによって得られたバグを修復し、CSSサポートに関して最終的な調整を加え、できるだけ標準規格を満たすようになったことだ。
今回のIE7 RC1ではインストール時に若干の変更が加えられた。RC1はこれまでのIE7ベータ版を自動的に探し出し、事前にアンインストールする。ベータ版はアンインストールしなければRC1が適切に動作しないため、このプロセスは便利なものとなっている。
また、これまでのベータ版で得られたフィードバックで判明したこととして、IE7が正常に動作しない大きな理由としてツールバーの古いバージョンを使っている場合が多かったという。そのためRC1ではIE7のアドオンやツールバーに安定性や互換性の問題があることが事前に確認されている場合には最新版のダウンロードを促すか、一時的にアドオンを利用しない設定に変えられるようになった。
例えば「Roboform Toolbar」バージョン6.3.96では、IE7で複数のタブを開いた場合にブラウザが応答しなくなる問題が発見されている。また、「Google Desktop」との相性の問題も発見され、IE7で新しいタブを開いた場合に応答しなくなる問題があった。Google Desktopの最新バージョンではこの問題が修復されており、アップグレードが必要となる。
その他の問題点としてタブレットPCや、極東言語パックがインストールされている場合、IMEの利用中にIE7が応答しなくなる問題があるという。これは非常に特殊な場合だが、ツールチップが表示されている状態でIEのウィンドウあるいはタブが閉じられた場合に生じる問題だとしている。この問題を回避するためにはIEでIMEの利用を取りやめる必要があるという。また、日本語環境では事前にRMA(Rights Managements Add-on)をインストールしておかなければならない。
今回発表されたのは英語版のみのため、こうした日本語環境で生じる問題の解消は、9月中旬以降に発表される日本語版を待つ必要があるだろう。
関連情報
■URL
製品概要(英文)
http://www.microsoft.com/ie/
IE公式ブログの該当記事(英文)
http://blogs.msdn.com/ie/archive/2006/08/24/715752.aspx
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/08/25 11:50
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