マカフィーは6日、2006年8月に日本国内で流行したウイルスと不審なプログラムのランキングをまとめた。同社製品の顧客4万5,000社、135万台以上のPCで捕捉した情報をもとに、ランキングを算出している。
ウイルスの検知企業数によるランキングでは、ファイルをダウンロード・実行するトロイの木馬「JS/Wonka」(1,046社)が7月に引き続きトップ。2位にはキーボードの入力内容などを外部に送信するプログラムをインストールする「VBS/Psyme」(701社)、3位には2000年頃に流行したウイルス「VBS/LoveLetter@MM」(679社)がランクインした。検知マシン数によるランキングでは、JS/Wonkaが1位(1,647台)、VBS/LoveLetter@MMが2位(1,375台)となっている。
マカフィーによれば、7月以降、Webサイトを経由して侵入するトロイの木馬が多い状況が続いているという。同社技術統括本部長の加藤義宏氏は、「トロイの木馬の侵入に備えるため、不審なWebサイトへのアクセスは控える、脆弱点の修正パッチを迅速に適用することなどが必須」と警告している。
不審なプログラムでは、ツールバーを組み込むブラウザプラグイン「MySearch」が検知企業数(966社)、検知マシン数(3,758台)ともトップ。また、セキュリティ対策ソフトを装って、実際には存在しない脅威を警告してユーザーにソフトの購入を促す「Winfixer」が検知企業数(918社)、検知マシン数(1,729台)とも2位だった。同社によれば、MysearchとWinfixerは、試用版としてダウンロードされていることが想定されるという。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/japan/
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( 増田 覚 )
2006/09/06 15:14
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