トレンドマイクロは20日、大量メール送信を行なうトロイの木馬型ウイルス「WORM_STRATION」ファミリーについてイエローアラートを発令した。
WORM_STRATIONファミリーについてトレンドマイクロでは、8月17日に「WORM_STRATION.A」として初めて情報を公開。9月21日までに18パターンの亜種に対応しているという。
WORM_STRATION.Aは、メールの添付ファイルとして拡散。これに感染すると、Windowsのアドレス帳からメールアドレスを収集し、自身を添付したウイルスメールを、送信者を詐称して送信する。さらに、あるWebサイトにアクセスし、アップデートされた自身のコピーをダウンロードするという。
WORM_STRATIONファミリーにはこのほか、hostsファイルを改変する亜種もある。また、メールの添付ファイルだけでなく、悪意のあるWebサイトを介して侵入したり、ユーザーの手動インストールにより侵入するものもあるという。
トレンドマイクロによると、WORM_STRATIONファミリーによるウイルスメールを受信したなどの問い合わせが、9月21日までに国内から約100件あったという。非常に多くの亜種が同時に流行しているとして、イエローアラートを発令して注意を呼びかけることにした。
ただし、トレンドマイクロのウイルスデータベースを見る限りでは、感染被害の報告はまだ多くない模様だ。WORM_STRATIONファミリーに対するレーティングも、感染力は「高」だが、感染報告は「低」となっている。
関連情報
■URL
トレンドマイクロのウイルス情報「WORM_STRATION」
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_STRATION
( 永沢 茂 )
2006/09/21 19:41
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