NTT東日本およびNTT西日本は26日、コードレスフォン2機種が特定の条件下で、海上保安庁が受信する遭難信号と同一の周波数の電波を誤発信する事象を確認したことを明らかにした。6月18日から7月20日にかけて、千葉県銚子市付近から279回発信されたという。
対象機器は、NTT東西が1991年2月から1992年5月にかけて販売していた「ハウディ・コードレスホンパッセ S-200」および「ハウディ・コードレスホンパッセ S-220」。対象機器の台数は、ハウディ・コードレスホンパッセ S-200が、NTT東日本エリアで14,412台、NTT西日本エリアで10,953台、ハウディ・コードレスホンパッセ S-220が、NTT東日本エリアで8,658台、NTT西日本エリアで7,648台に上る。
この2機種のうち、コードレスフォンの充電池が劣化し、かつ完全放電した状態でコードレス電話機の電源スイッチを「ON」のまま、充電器に戻して充電を開始した際、海上保安庁で受信する遭難信号と同一の電波がごく稀に発信されるという。NTT東西では、「対象機種の電子部品において、電池劣化特性に対する考慮もれがあった」ことが、誤発信の原因としている。
NTT東西では、対象機種を回収し、現行のコードレスフォンと交換する予定だ。具体的な回収方法や、交換する機種については未定だが、決定し次第Webサイトなどで公表するとしている。また、対象機種以外の電話機についても、同様の事象が発生する可能性がないか調査している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(NTT東日本)
http://www.ntt-east.co.jp/release/0609/060926.html
ニュースリリース(NTT西日本)
http://www.ntt-west.co.jp/news/0609/060926.html
( 増田 覚 )
2006/09/26 21:25
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