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米MicrosoftからスピンアウトしたSNS「Wallop」がベータ版に


 独自のビジネスモデルを模索しているSNSの「Wallop」が、ベータ版サービスを開始したことを26日発表した。Wallopは現在招待された人しか参加することはできない。

 Wallopは、米Microsoftからスピンアウトしたベンチャー企業として知られている。このプロジェクトはMicrosoftで4年間研究された後、起業家のKarl Jacob氏とWallop開発者のSean Kelly氏によってベンチャーとして創業され、現在では複数のベンチャーキャピタルから資金を受けている。

 Wallopが独特なのは、広告をビジネスモデルとして採用しなかったことにある。その代わりに、Flashで作成されたコンテンツを売買するマーケットプレイスを設け、その売り上げの一部をWallopが徴収するというビジネスモデルを模索している。このFlashコンテンツは「Mod」と名付けられ、Flashコンテンツを作成する人々のことは「Modder」と呼ばれる。

 Modの種類としては、Wallopの中で利用できる動きを持つキャラクター、壁紙、画像、ゲームなどが考えられる。Wallopは、こうしたModを開発するための情報を提供する。例えば、既存のFlashコンテンツをMod形式に変換するための方法や、ActionScript開発者が利用できるWallop APIを提供する。

 Wallopでは、自己表現を源とする市場規模は年間3兆ドルにも達するとしており、それを利益の源泉とするつもりだ。Wallopのビジネスモデルでは、Modderは売り上げの70%を、残り30%をWallopが得ることになる。Wallopは、このマーケットプレイスが円滑に機能するようにクレジットカード決済を担当する。また、詐欺が横行しないようにするとともに、Modderが自分の作品を容易に販売できるコミュニティを形成し、支払いが円滑に行なわれるような環境を作るとしている。


関連情報

URL
  Wallop(英文)
  http://www.wallop.com/


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/09/27 12:12

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