米調査会社のcomScore Media Metrixは27日、Flashビデオを含むストリーミングコンテンツが米国内でどの程度視聴されているかを調べた調査結果を発表した。Windows Media、RealPlayerなどに加えてFlashビデオの視聴状況を調べることができるcomScore Video Metrixサービスの開始に合わせて発表されたものだ。
それによると、2006年7月に米Yahoo!でストリーミング放送を視聴した米国のユニークユーザー数は3,793万4,000ユーザー、次いで米MySpaceが3,742万2,000ユーザーとわずか50万程度の差で続き、3位のYouTubeは3,053万8,000ユーザーだった。米国でストリーミング放送を最もよく見られているサイトはYahoo!であるということが判明した。
しかし、そのサイトで視聴されたストリーミング放送の数で比較すると様相は一変し、MySpaceが圧倒的な首位となった。MySpaceが14億5,900万本だったのに対して、2位のYahoo!はその6割弱しかない8億1,200万本、さらに3位のYouTubeは6億4,900万本だった。
このことは米国人ユーザー1人がそのサイトで視聴したストリーミング放送の数にも表われている。MySpaceは1人あたり39.0本だったのに対して、Yahoo!は21.4本、YouTubeは21.2本だった。
つまりYahoo!とMySpaceでストリーミング放送を視聴するユーザーはほぼ同数近くいるが、見る本数は圧倒的にMySpaceの方が多いということだ。そしてYouTubeはその2強の後に続く格好となっている。
この調査ではストリーミング放送がいかに米国のネットユーザーに利用されているかということが明らかになった。ストリーミング放送を視聴している米国のユニークユーザー数は合計で1億653万4,000ユーザーにも及び、米国のインターネットユーザーのおよそ6割が利用していることになる。そして計72億本の動画がストリーミングされ、1人あたり67本を視聴していることになる。これは平均的なストリーミング視聴者が1日あたり2本を視聴しているという計算になる。
こうした状況についてcomScoreの上級副社長のErin Hunter氏は「Webビデオコンテンツの急激な伸びによって広告主はバナー広告を超えて視覚、音、動きによってインターネットオーディエンスにリーチすることができるようになる」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.comscore.com/press/release.asp?press=1015
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/09/28 12:28
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