マイクロソフトは28日、PowerPointの未公表の脆弱性を悪用する攻撃が報告されたとして、セキュリティアドバイザリ(925984)を公表した。
セキュリティアドバイザリによると、この脆弱性はPowerPoint 2000/2002/2003/2004 for Mac/v. X for Macに存在するという。メールに添付されたPowerPointファイルや、攻撃者により提供されたPowerPointファイルを開くことによって、攻撃者によりローカルユーザーと同じ権限が取得される恐れがある。
攻撃が成功するには、メールの添付ファイルなどによって届いた悪意あるPowerPointファイルをユーザーが開くことが前提となる。そのため、信頼できないファイルを開いたり、保存しないことが回避策だとしている。また、今回の脆弱性の影響を受けるコードが含まれていないPowerPoint Viewer 2003を使用してファイルを表示することでも攻撃を回避できるとしている。
マイクロソフトでは、「Windows Live OnCare PC セーフティ」の検出機能を追加し、この脆弱性を悪用しようとする悪意のあるソフトウェアの駆除に対応した。
なお、米McAfeeでは26日(米国時間)、この脆弱性を悪用するトロイの木馬「Exploit-PPT.d」を検知したとして警告していた。危険度は、個人ユーザーと法人ユーザーでともに“Low”と評価している。
関連情報
■URL
セキュリティアドバイザリ(925984)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/925984.mspx
Exploit-PPT.d(McAfee、英文)
http://vil.nai.com/vil/content/v_140666.htm
( 増田 覚 )
2006/09/28 12:45
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