サイバーエリアリサーチは、国内のISPが保有するIPアドレスを集計した結果を発表した。調査は4月15日に実施され、国内ISPの1,425社が対象。総IPアドレス数と推定ユーザー数を算出している。
それによれば、最もIPアドレス数が多かったのは「Yahoo! BB」の2,309万9,268個で、全体の48.0%と半数近くを占めた。次いで2位は「OCN」の339万8,288個(7.1%)、3位は「GyaO 光」の329万8,647個(6.9%)、4位は「DION」の300万9,338個(6.3%)となっている。
ADSLやFTTHを主力サービスとするISPが上位を占める中、CATVインターネットとしては「J-COM Broadband」が184万740個(3.8%)で、5位にランクインした。なお、上位5社までで総IPアドレス数の72.1%、上位10社で84.2%を占めており、国内上位10社のISPで国内のシェアをほぼ独占していることがわかる。
また、推定ユーザー数でもIPアドレス数同様「Yahoo! BB」が762万2,711人(全体の17.3%)でトップだったが、構成比2.4%差で「OCN」が658万3,633人(14.9%)と続いた。3位は「DION」で434万4,520人(9.8%)、4位は「ODN」で276万2,724人(6.3%)、5位は「@nifty」で226万2,270人(5.1%)だった。上位ISPのシェアを見ると、上位5社までで全体の53.4%、上位10社までで69.9%となり、IPアドレスと比べて上位10社が占めるシェアが低いことがわかる。
なお、推定ユーザー数の算出方法としては、ナローバンドでは1つのIPアドレスを15人で共用していると仮定し、IPアドレス数に15を掛けた。また、CATV、xDSL、FTTH、その他ブロードバンドの4種についてはそれぞれ1人で使用していると定義。ただし、「Yahoo! BB」については、1接続に対して3つのIPアドレスを準備しているものとして、計数0.33の重み付けを行なっている。
サイボウズ・メディアアンドテクノロジーでは、同調査のほかに都道府県別のIPアドレス数などを集計したレポート「2006年版 IPアドレスから見るプロバイダシェア実態調査」を10月中旬に発売する。価格は99,750円。
関連情報
■URL
サイバーエリアリサーチ(調査会社・発行)
http://www.arearesearch.co.jp
サイボウズ・メディアアンドテクノロジー株式会社(販売)
http://shop.ns-research.jp/3/1/7737.html
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( 増田 覚 )
2006/09/29 14:37
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