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ドイツとオランダの団体が電子選挙の危険性を指摘する声明


 独Chaos Computer Club(CCC)はこのほど、電子投票に反対しているオランダのNPO「Wij vertrouwen stemcomputers niet(我々は、電子選挙を信用しない)」とともに、ドイツにおける電子選挙の危険性を指摘し、反対する声明を発表した。

 今回の発表によれば、ドイツで2005年に採用されたとされるNedapが製造した「ES3B」という電子投票システムには不正から守るシステムが確立されておらず、不正選挙を防止できないとしている。また、憲法などで保障された秘密選挙も全く守られない状況になっているという。従って、連邦政府はこのシステムに対して出された許可を取り消すべきであると結論付けている。

 実はこのシステムは、このほど行なわれる予定のオランダの総選挙においても導入される予定。オランダでの導入に際し、オランダの団体が自ら数台購入して試験を行なったという。その結果の詳細はWebサイトでも公開されているが、不正選挙を簡単に行なうことができる上、秘密保持もできないようになっているとしている。

 しかし、Nedapはこの結論に対して、「不正はどのようなシステムであってもあり得ることである。重要なのは、それをどれだけ防止することができるかであり、我々のシステムは、紙媒体の選挙システムより不正は減らすことができる。また、不正の捜査も容易にしたという点で優れたシステムである」と反論している。


関連情報

URL
  Chaos Computer Clubのニュースリリース(ドイツ語)
  http://www.ccc.de/press/releases/2006/20061005/
  Wij vertrouwen stemcomputers nietのニュースリリース(オランダ語)
  http://www.wijvertrouwenstemcomputersniet.nl/Wij_vertrouwen_stemcomputers_niet
  Nedapのニュースリリース(オランダ語)
  http://www.nedap.nl/nieuws.php?id=29
  関連記事:米国で実際に使用されている電子投票システムに重大な脆弱性
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0725/vote.htm


( Gana Hiyoshi )
2006/10/10 13:58

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