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NTT Com、IPv6マルチキャストによる緊急地震速報の試験サービス


配信イメージと警報画面
 NTT Comは18日、IPv6マルチキャストを利用した「緊急地震速報配信」の試験サービスを実施すると発表した。サービスの受け付け開始は11月1日。試験期間は2006年11月15日から2007年1月31日までの予定。無料で利用できる。

 今回の試験サービスは、地震発生時に気象庁が発表する緊急地震速報を、IPv6マルチキャストにより全国に再配信するもの。このサービスに対応した緊急地震速報受信装置は、配信された情報から予測震度、主要動(大きな揺れ)が到達するまでの時間を計算して、表示する。

 閉域網でマルチキャスト配信を行うことで、多数のユーザーに一斉配信しても配信システムの負荷を分散できるという。これにより、通常の配信に比べ、ネットワークの混雑・遅延の問題が低減できるため、急を要する緊急速報などには向いている。

 試験サービスは、NTT東西のIPv6サービス提供エリアであれば利用可能だが、設備等の制御や工事現場での安全確保など、緊急地震速報を配信しても混乱が生じないと考えられる分野のみに限定される。公共施設での放送など不特定多数への提供や、個人への提供は行なわれない。

 NTT Comは、「緊急地震速報配信により、揺れを予測することで、列車やエレベーターをすばやく制御して危険を回避し、オフィスや工場での避難行動につなげることによって被害を軽減させることが期待される」としている。今後は、試験サービス終了後に本サービスへ移行する予定。また、気象庁による緊急地震速報の本格運用開始にあわせて、個人へも提供するという。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt.com/release/2006NEWS/0010/1018.html

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( 野津 誠 )
2006/10/18 21:05

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