米Click Forensicsは18日、2006年第3四半期の“クリック詐欺”に関する調査結果を発表した。クリック詐欺を発見するための独立したサードパーティによるネットワーク「Click Fraud Network」により収集したClick Fraud Indexのデータによるものだ。
Click Forensicsの調査によると、広告クリックに占めるクリック詐欺の割合は2006年第3四半期に3.8%だった。第2四半期は14.1%、第1四半期は13.7%だったことから、14%前後で推移していることがわかる。特に2ドル以上の高額キーワードの場合にクリック詐欺の割合は急上昇し、第3四半期には20.9%、第2四半期には20.2%を記録していた。
インターネット広告キャンペーンをどのサーチエンジンで展開するかによってクリック詐欺の割合が異なることも判明している。Yahoo!やGoogleのように大きなシェアを持つ1級サーチエンジンの場合、クリック詐欺の割合は第3四半期に11.9%だった。これに対して2級サーチエンジンでは23.2%、3級サーチエンジンでは25.6%と大きな差が開いている。また、検索広告業界で大きな割合を占める5つの業界の平均キーワード価格は、第3四半期に3.92ドルだった。第2四半期には4.51ドル、第1四半期には4.75ドルだった。
今後の注意点についてClick ForensicsのCEO兼社長であるTom Cuthbert氏は「第4四半期のホリデーシーズンが近づくにつれ、企業は1年のどの時期よりもPPC広告に予算を使うことを計画している。広告主がキャンペーン中に潜在的なクリック詐欺を注意深く見守ることは重要だ。特にアフィリエイトサイトから来るトラフィックでは潜在的なクリック詐欺の確率が高いことを示す兆候があるため、特に重要である」と指摘している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.clickforensics.com/news/pressreleases/10-18-06.htm
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/10/19 11:35
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