ガイアックスは19日、MMORPG「M2~神甲演義~」において、ウイルスに感染したパッチファイルを配布したと公表したが、その後の調査で、パッチファイルはウイルスに感染しておらず、ウイルスが生成するテキストファイルのみが混入していたことがわかった。テキストファイル自体が感染・破壊活動を行なうことはなく、ユーザーに被害が及ぶ可能性は低いとしている。
19日午後12時頃、マカフィーのウイルススキャンで、パッチファイルにファイル感染型ウイルス「W32/HLLP.Philis.ini」を検出した。ガイアックスでは、ウイルス検出から約40分後にパッチサーバーを停止。ユーザーに事態の説明とウイルス駆除方法などを案内した。
その後ガイアックスは、混入されたものはウイルスではなく「_desktop.ini」というテキストファイルのみであると公表した。_desktop.iniは、「W32/HLLP.Philis」の亜種によって生成されるテキストファイルで、このファイル自体が感染や破壊活動を行なう可能性は低いという。
翌20日、パッチサーバーおよびパッチファイルにあった_desktop.iniの削除を完了。ユーザーに今回の一連の説明と混入したファイルの削除方法を報告した。なお、当該ウィルスがガイアックス内および関連各社で活動している疑いも調査したところ、その形跡は無かったとしている。
ガイアックスによると、「M2の開発元であるインターサーブのPCが、以前にウイルスに感染したことがあり、そのとき生成されたテキストファイルがパッチサーバーに残っていたことから、パッチファイルに混入してしまった。パッチファイルがダウンロードされた回数は約2,400回ほど。念のためファイルの削除を勧めているが、残っていてもPCに被害が出る可能性は低い」とコメントした。
関連情報
■URL
【重要】パッチファイルに含まれる“_desktop.ini“混入に関する調査のご報告とお詫び
http://www.m2online.jp/news/news/news06_10_20_2.html
( 野津 誠 )
2006/10/24 15:46
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