電子透かしの普及を図るDigital Watermarking Alliance(DWA)は25日、電子透かし技術の利点をまとめた白書を発行した。DWAは、2006年9月に米カリフォルニア州で発足。メディア企業、エンターテイメント企業、通信会社、米国の政府機関など12の企業・団体で構成され、米Dolby Companyや蘭Phillips Electronics、日本からはメディアグリッドが参加する。
白書では、著作権を持つ音楽や映像などのコンテンツがリッピングされ、P2Pネットワークやミュニティサイト上で流通されていると警告。その対策として、コンテンツに識別子やシリアル番号を電子透かしとして埋め込むことが有効だとしている。
また、電子透かしはリッピングやフォーマット変換されても消去されないと説明。「YouTube」や「MySpace」などのコミュニティサイト、P2Pシステムなどでコンテンツを不正利用されても、電子透かしを施していればコンテンツを識別できるという。さらに、電子透かし技術を導入することで、コミュニティサイトやP2Pシステムを合法的に利用できると強調している。
関連情報
■URL
Digital Watermarking Alliance(英文)
http://www.digitalwatermarkingalliance.org/
白書(英文、PDF)
http://www.digitalwatermarkingalliance.org/docs/dwa_whitepaper_p2p.pdf
ニュースリリース
http://www.mediagrid.co.jp/nr/2006/1025_1.php
( 増田 覚 )
2006/10/25 16:38
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