日本漢字能力検定協会は2日、漢検2級の解答の一部が事前に「2ちゃんねる」に書き込まれていたことを明らかにした。協会では事実関係を調査しているほか、当該受検者には合格基準引き下げなどの対応を行なう。
流出した解答は、四字熟語の伏せた2文字を書く問題(10問)で、200点満点中20点分に相当する。10月29日の試験日前日に2ちゃんねるに書き込まれたものと見られ、30日に協会へ匿名のメールがあり、職員が確認した。
協会では、「検定問題を事前に入手した者が、解答を書き込んだ」として、その経緯などについて現在調査中。「弁護士など、専門家の力も借りて内部に調査委員会を設置した。徹底的に原因究明に努める。わかりしだい漢検のサイトで発表する」(協会広報担当)という。
2級受検者への対応としては、流出した問題の得点を無効にし、満点を180点まで引き下げる。また2級受検者全員に、無料で再受検の機会を提供する。再受検は、2007年2月4日に実施される平成18年度第3回検定、およびPCを使用して毎日受検できる「漢検CBT」にて行なう。なお、引き下げた基準で合格した場合でも、無料再受検は可能だ。
10月29日に実施された「平成18年度第2回日本漢字能力検定」は、全国約2,000会場で、約34,000人が受検した。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.kanken.or.jp/20061101.pdf
( 野津 誠 )
2006/11/02 16:25
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