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IPPを応用した大容量ファイル転送ソフト「FileTaQ 2007」


 富士フイルムシンプルプロダクツは7日、印刷データなどの大容量のデータ転送に利用できるファイル転送ソフト「FileTaQ 2007」を発売した。価格は10クライアント版で48万円。

 FileTaQ 2007は、TCP/IP経由で印刷データの送受信やプリンターの制御を行なうためのプロトコル「IPP(Internet Printing Protocol)」を、ファイル転送に応用したソフトウェア。10GBを超えるデータ転送に対応し、相手側のマシンに直接データを送信するプッシュ転送方式を採用することで、データ転送に要する時間が節約できるとしている。

 データ転送にIPPを利用することで、送信するデータはプリンタへの印刷と同様にキューイング処理が行なわれ、バックグラウンドでの転送が可能となる。製品テストでは、10GBのファイルの送信、1万ファイルの送信も問題なく行なえ、転送速度はギガビットイーサネット環境で300Mbpsに達したという。ファイルの最大サイズ、転送可能な最大ファイル数などは、理論値では無制限となっている。

 ユーザーはグループ化が可能で、参加者間で自由にデータをやりとりできる設定のほか、特定の相手とのみ通信可能とする設定も可能。このほか、送信側受信側ともNATの内側にあっても送信が可能となるマスカレード接続機能や、SSLを利用した暗号通信に対応する点などが特徴としている。


関連情報

URL
  富士フイルムシンプルプロダクツ
  http://ffsp.fujifilm.co.jp/


( 三柳英樹 )
2006/11/07 16:01

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